紀伊半島 緊急調査・避難判断監視システム
- 目的
- 土砂ダムの水位や雨量・土石流等を24時間監視します
計測機器 & クラウドモニタリングサービスを活用し、現場状況に合わせた監視システムを迅速に構築・設置
平成23年8月に発生した、紀伊半島大水害の災害対応時、弊社計測機器 & クラウドモニタリングサービスを活用した、 【緊急調査・避難判断監視システム】を導入いたしました。
状況・課題
現場は、約5日間にわたり激しい雨が断続的にふりつづき、三重県南部では1600ミリを超える観測史上最大の降雨量を観測。奈良県・和歌山県・三重県にわたる広域で浸水・土砂災害が発生。
多数の河道閉塞確認、大規模土砂ダムは5ケ所に発生。越流・決壊によりさらなる被害拡大の懸念から、緊急調査・避難判断監視システムの必要性が高まるものの、現地は山間部でインフラの整備がされていない地域ばかり。
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当社計測機器&クラウドモニタリングサービスを活用し、現場状況に合わせた監視システムを迅速に構築・設置。
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後日、孤立集落を防ぐための交通規制や二次災害の危険性の大きさから、万が一何らかの障害が発生しても住民対応・対策へ影響を及ぼすことがないよう、システムの二重化が図られる。
成果
インフラ整備がされていない現場のデータをいつでもどこでも確認でき、二次災害の防止や、住民の安全確保に貢献
緊急災害時には、インフラ整備がされていない場所での対策も多く、当社の得意とする
■【市販リチウム電池で長期駆動】する各種計測機器
■【通信キャリアを選ばない】クラウドモニタリングサービス
は、適切な避難誘導や通行止めの情報源として活用いただいております。
いつでもどこでも観測データを確認でき、異常時には警報も受け取れるため、二次災害の防止や、住民の安全確保に長期間役立てていただいております。
主な機能 / 特長
電源確保の心配がない
小型ソーラーパネル、市販電池による長期駆動でインフラ整備されていない山間部でも電源の心配がありません。
現場にあわせた通信キャリアを選択し、まとめて監視・観測可能
特定小電力無線・NTT携帯電話網・KDDI携帯電話網・衛星携帯電話網・有線
システム詳細
土砂ダム
水位計
無線(中継機)
復旧作業
復旧作業
無線(親機)・通信機・雨量計